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思いついたらメモ。その程度。定期的な更新なんてありえない。
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読者よ欺かるるなかれ カーター・ディクスン著/宇野利泰 訳 読了
 女性作家マイナが催した、読心術
 師ペニイクを囲んでの夕食会。招
 待客の心を次々と当てたペニイク
 は、さらにマイナの夫の死を予言
 する。はたして予言の時刻、衆人
 環境の中で、夫は原因不明の死を
 遂げた! ペニイクは念力で殺し
 たというが、逮捕しようにも証拠
 がない。遅れて到着したヘンリー
 ・メリヴェール卿に、ペニイクは
 新たな殺人予告をするが……不可
 能と怪奇趣味を極めた著者のトリ
 ックに、読者よ欺かるるなかれ!


 見事に欺かれました。解説で泡坂妻夫先生が「この小説は題名に偽りのない傑作である」と言われていますが、まさにその通りでした。・・・題名でミスリーディングさせられてたとは、見事としか言いようがありません。

普通、題名に「読者よ欺かるるなかれ」って書いてあったら、犯人の巧妙なトリックに騙されるなって思うじゃないですか。少なくとも僕はそうでした。でも実は犯人にでは無く「作者に、読者よ欺かるるなかれ」って事みたいなのです。これってネタバレじゃないですよね?そう私が解釈したって事です。

ストーリーとしては、発表当時はどうだか知りませんが昨今ではカーを崇拝される作家さんが多いらしく、新鮮味が薄い気がします。とは言え、昭和22年に発刊された作品が平成22年に「新鮮味が薄い」って凄い事だとおもいませんか?例えば家庭用TVゲームソフトなんて発売から2週間もたてば「古い」とレッテルを貼られ新品を販売してる店舗でも安売りをし始めるじゃないですか。
誰とは言いませんが、某作家さんの「○○の○」とか発行された時点で既に時代遅れな感じな印象を与える作品は少なく有りません。半世紀以上の前の作品に未だ新鮮味が残ってるという・・・これは凄い事だと思います。

この本を手に取ったのは先日の「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」と同じで、一緒に入手できた作品です。ジョン・ディクスン・カーとカーター・ディクスンとは、単にペンネームを換えてるだけで同じ作家です。

この本も2週間くらいかけてゆっくり読もうと思ったのですが・・・長編だし。
昨夜読み始めて、今朝方4時過ぎまでぶっとおしで読んでしまいました。何やってるんだろう俺・・・orz
あまりにも面白いので、仕方ないといえば仕方ないのですが、私の意志が弱いのは確かなようです。

難点があるとすれば、最後の謎解きです。ちょっと文章が長すぎる嫌いがあったのですが、とある事に関しての記述が無い事が気になりました。この疑問に関しては解説で泡坂妻夫先生が説明してくださってます。
ちょっと不満が残りはしましたが、なるほどと。さすが巨匠なんだなぁと、思わされました。


・・・・ひょっとして、解説を書いた泡坂妻夫先生にも私は欺かれてる?
「読者よ欺かるるなかれ」という題名が心に刺さります。
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