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思いついたらメモ。その程度。定期的な更新なんてありえない。
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事件の後はカプチーノ クレオ・コイル 著/小川敏子 訳 読了
 肌寒い秋は、恋と温かいコーヒー
 の季節――新しい出会いを求める
 一人娘を案じ、クレアは苦手なお
 見合いパーティーに同席することに。
 ところが、恋に落ちたのは娘では
 なくクレアのほう。そのお相手は
 知的で、コーヒー好きな紳士。け
 れども彼には連続殺人事件の容疑
 がかかっていることを知り……!?
 老舗店が誇る、ふわふわの泡立ち
 カプチーノ。至福の香りとともに、
 ひと味違う名推理と、ほろ苦い恋
 の行方を描くシリーズ第2弾!


クと深みの名推理」シリーズの第2弾です。手に入らなくて飛ばして3~5弾を先に読んでしまっていました。正直なところ失敗です。ちゃんと順番どおり読んでおけば良かった。
理由は第一に、主人公クレアを中心とした人間関係が混乱してしまうと言う事。これは理由として、とても貧弱ではありますけれど冒頭で少しだけ混乱してしまいました。クレアの娘ジョイ、元夫マテオの関係と彼らの友人達の親密度や温度差等に。でも、それはページを捲っていけば解決される事ですが。
第二の理由。この第2弾が、1~5の中で最も優れた作品だったと言う事。これには参りました。この作品以降のシリーズの評価が全く変わってしまいます。最悪、もう一度3~5弾を読みなさなければいけないかもと思ってしまうほどです。※この失敗が無くとも、数回は読むつもではいましたが。しかし、すぐに再読すると言う事ではありません。
 までも書いていたように、「コクと深みの名推理」という冠は「看板に偽りあり」です。クレアの推理は決して「名推理」ではありません。また読者に推理させようとする作品でもありません。作者が情報を小出しにして読者を翻弄して面白がっている作品…と言ってしまったら言い過ぎかもしれませんが、そういう作品です。楽しむ点は事件では無く、豊かなコーヒーの薀蓄や知識、歴史、楽しみ方と、主人公の複雑な家庭環境と友人関係の成り行きといった点です。つまりは、ホームドラマとして楽しむ作品だと私は思っています。
 ですが、第2弾はちょっと違っていました。基本的に楽しむ点は同じなのですが、今回は作者の犯罪に対しての演出が光っています。文章のメインはいつも通りに主人公クレアの一人称の視点で描かれています。が、今回はクレアの思考の合間合間に、犯人自身の一人称視点もふんだんに描かれているのです犯人が犯行を繰り返し、ターゲットとなる人間にじわじわと近づいていく様子が克明に描かれてワクワクさせてくれます。最終的には主人公クレアの近くの人間にまで!!
この作品が推理物では無く、サスペンスノベルとして一級の作品であると、この作品を読んで実感しました。もっとも犯人は物語中盤で読者には察しが付く…というか確定できるのですが、その犯人は実は…このトリックは推理物として読むと、非常に卑怯な手法です。読者に対してとても失礼な手段を著者はとっています。推理物として読むと、本当に最低です。
ですが、サスペンスとして楽しむには、非常に効果的とも言えます。動画と違って、ストーリーを読むスピードが作者の意のままにならない活字での作品では、最高の演出方法なのかもしれません。それをこの作品で思い知らされたわけです。
今までは、コーヒーに関する情報が無ければ取るに足らない作品だと酷評してきた事を反省しなければなりません。
私は小説家でも作家でもありませんが、文字だけで世界観を作り上げるのがいかに大変で難しい事なのかを今更ながら知った気がします。
回は、本当に作品そのものが面白くて、読んでいる間にコーヒーをほとんど飲んでいません。コーヒーをいれて、傍らにおいていても口を付けないまま冷えてしまう事が数回ありました。他の作品もいっきに読んだりしましたがコーヒーを放置してしまうほど集中は出来ませんでした。今回の作品はそれだけ、引き込まれてしまいましたよ。このシリーズを読む前はコーヒーのレシピが載っているからという理由だけで興味を惹かれましたが、今は純粋にこの作品が好きになってしまっているようです。
まさに「はまった」感じです。次に第6弾を読む予定にしており、既に手元にあるのですが、第2弾を読み終わった私はすぐに第6弾の表紙を捲ってしまいました。いま、6章目位を読み終わった所です。私にしては感想を書く前に次の作品を読み出すというのは異例の事です。普通は読了後に頭の中で何度か反芻して、感想を自分なりにまとめる時間を作ります。場合によっては、気になったページを開いてそこだけ何度か読み返したりしています。通常はそこに2~3時間、又は半日位かけたり、場合によっては7日間くらい放置反芻したりしています。今回は、次回作が読みたくて読みたくて仕方なくなってしまいました。なので、感想というよりも印象の方が強い文章になっているかもしれません。正常な判断が出来ずに書いてしまっているかも。困ったものです。
これが、クレア・コイルの魅力なのでしょうか?カフェイン並みの中毒症状が出てきてしまった感じで苦笑いしてしまいそうです。
回の作品に掲載されているレシピもとても魅力的です。といっても、このレシピを具現化するには少し無理そうです。というのは近所のスーパーでは手に入りそうもない素材ばかりだからです。残念で仕方ありません。
それにエスプレッソメーカーが欲しくなってしまいました。以前は普通にエスプレッソマシンが欲しかったのですが、今は直火用のエスプレッソメーカーが欲しいのです。調べてみると割と高くて、手が出そうもありません。見た目は背の高いヤカンに過ぎないのですが…
もし手に入れる事できれば、豆はクレアのお奨めのアラビカ種を使いたいですねぇ。

≪2355文字:400字詰原稿用紙7枚≫
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テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

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