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思いついたらメモ。その程度。定期的な更新なんてありえない。
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本づくりの厨房から 秋田公士 著 読了
 版メディアパルから発行された、150ページほどの本です。内容は編集者の立場から本づくりという仕事を見つめたエッセイ。
もともとは、大学出版部協会の広報誌『大学出版』に連載されていたコラムだそうです。この広報誌は年に2回発行されているそうです。約30回の連載をまとめてあるのですが、一回目と最後では、10年以上の隔たりがあります。
 先日、自分のあまりにも文才が無い事を嘆いて「文章の書き方」と言うようなハウツー本が無いかと探し回っていました。そして見つけたのがこの本です。まずタイトルにひかれ、本を作る裏側―本の作り方―かと思って手に取りました。さらにかわいいイラストに魅せられ内容を確認する前に入手していました。
 が、冒頭の数章を読んだ所で「なんだ、この本は!」と。期待した内容とは程遠く、がっかりしてしまいました。でもせっかく出会った本なのだからと自分に言い聞かせながら、読み進めます。でも、読みながら別の事を考えたりして、全く読み進みません。いけない、いけないと、章の始めに戻って初めから読み直した事が何度となくありました。先ほども書いたように、古い情報に関しての記述で、全く興味が持てない内容だったからです。大学で授業を受けに来ている筈なのに、寝込んでしまう学生のような状況。先日読んだ「コラライン」の方がページ数も文字数も遥かに多いのですが、読む速度はウサギとナメクジ程の差が生じてしまいます。興味が無い本というのは苦痛でしかなく、目で文字をなぞり頭の中で音読していても、意識は別のところへ逃避していて物理的には読んでいながらも、脳味噌の中には一文字も入ってこないのです。そいうのって私だけですかね?

かし、読み進めていくと徐々に面白くなっていくでは無いですか!最初の1/4を読むのに3日を要しましたが、残りは1時間で読了。たしかに期待していた内容ではありませんでしたが、本当に勉強になったという気がします。
面白くなってきたのは「帯の命は短くて」という題名の章から。
本に付いている帯の役目に関しての記述が面白く、なるほどと納得してしまいました。一度、「面白い」と思えると、今までとは読み方そのものまで変わってしまいます。とにかく書いてある事が知らない事ばかりで興味をひき始めました。それは読み進めば読み進むほど強く濃くなってきます。
何冊も本を読んできながら、これまで気にもしなかったフォントの事や、写植や鉛で出来た活字を並べる枠の事や、それを行う職業があって、しかも職人がいたという事実。昨今の電子化により、その職人の活躍する場が無くなってしまった事等々。
 自分の本に関しての知識の薄さを自覚させられました。最近はデータ入稿しか受け付けない出版社が多くなってきたとよく聴きますが、そのデータ入稿にしてもちゃんとルールがあって、原稿が原稿になっていない物もあるという事実。
 分が書いた過去のブログをテキストにしてみるとそれが良く解りました。また、こういった本―というか写植―の話だけでなく、参考になりそうな本の紹介、その本の感想などがまた興味深くかかれています。さすがに編集者だけあって内容が面白いというだけでなく、きちんと文章が組み立てられているのが手に取るように解って感心してしまいました。同時に、自分の書いた文章の稚拙さがはっきりと解ってしまい赤面しそうになってしまいます。
本の作り方、写植の事や歴史、DTPやCTSの事など将来への出版のあり方などどれも面白い。冒頭のつまらなさが嘘のようです。一度読了してからもう一度初めから読むと、自分がうがった読み方をしていたのだなと反省してしまいす。

物作りの立場で書かれているので、作っているものは違っても共感出来る言葉も多く、何度も何度もうなずいていました。

つも書いてる本の感想は「その本との出合い」「読んだ事の感想・や読了後の自分の感情」について、文字を並べてきました。出来るだけ読んだ本の内容を引用せず、また内容を推測するような言葉や文章は避けて書いていました。読了後に自分の頭の中に湧き出てくる言葉をそのまま書き綴っていたのです。

しかし、今回読んだ「本づくりの厨房から」は吸収すべき(インプット)情報ばかりで、ブログに書き綴るべき事がアウトプットできません。実際、いま書きながら次に何を書いていいのか解りません。こういう本との出会いは初めてです。ジャンルは違えど、物作りの現場にいる人達の言葉や文章というのは、説得力があり、現実的で、具体的です。
たなかじゅん先生が連載されていた「ナッちゃん」という作品に通づる物があります。

もう一度すぐに読み返したくなりますね。

≪1932文字:400字詰原稿用紙6枚≫
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テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

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